研究

放牧で山火事の発生確率を減らす。

昨年(2023年)もオーストラリアの山火事のニュースを目にしました。ユーカリの特性を踏まえると、山火事が起こることが前提の環境という興味深い側面もありますが、林業経営においてはやはり痛手だと思います。 そんな山火事を低コストで抑えるには「放...
研究

植物の生育を制御する「植物ホルモン」は微生物を介して供給できる。

植物の生育を制御する因子は様々あります。外的な環境からの気温や光、湿度などといった物理的な因子に加え、植物体内における制御因子も様々研究されています。植物バイオテクノロジー分野に置いて、「組織培養」の技術は必須であり、主に「植物ホルモン」の...
研究

エタノールの散布が、トマトの葉の成長と収量に対する熱ダメージを軽減する。

エタノール処理がトマトの熱ストレス耐性に寄与するという論文が発表されました。日本の理研発です。地球温暖化が叫ばれる昨今、熱ストレスは全世界の農作物生産に大きな問題を引き起こしており、効果的な対策が求められています。これまで熱くならなかった地...
研究

抗酸化と抗菌をもたらすピスタチオ。

ピスタチオの未知なる力 ピスタチオはお好きですか。酒の肴として、おやつとして、糖質制限にも適した美味しい木の実ですよね。ピスタチオは今も研究が進み、知られざる力があることが、どんどん明らかになっています。ピスタチオの緑の皮から抽出されたエッ...
研究

生物模倣-イチジクの葉の形態からヒントを得た効率的な点滴灌水装置-

菩提樹(インドボダイジュ)の葉の形を知っていますか? 現代の灌漑農業は、地球上で利用可能な淡水の約70%を消費しています。これによる水不足は、約40億人に影響を及ぼし、今後も増加すると予想されています。特にトウモロコシのような作物は、水不足...
研究

電気マッサージ?ダイズ種子を電気刺激すると発芽率が変わった?!

新しいダイズの成長促進方法は環境に優しい。 私たちの日常生活に欠かせないダイズは、高い栄養価を持ちながらも、発芽率の低さが長年の課題とされています。この研究では、ダイズ種子の発芽と成長を促進するために、磁場と電場を用いた処理がどのように影響...
研究

植物由来辛味成分カプサイシンは野生動物の進化の方向を変えた。

寒くなってきたので、辛いものを食べて温ま理たくなります。辛さにも種類はありますが、基本的には唐辛子のような「カプサイシン」を含む香辛料を使う場合がほとんどですよね。人類は辛いものが大好きで、たくさんの美味しい料理を生み出してきましたが、野生...
研究

植物工場の効率化。赤と青のLEDに照らされたレタスはあまり美味しそうに見えないけど質は良い。

水耕栽培の新時代と持続可能な農業 水耕栽培は、土を一切使用せずに植物を育てる方法であり、近年、環境に配慮した持続可能な農業の形態として大きな注目を集めています。この方法は、従来の土壌を使用する農業と比べて、水の使用量を大幅に削減することがで...
研究

樹の中に住むアリ。複雑な菌叢と一緒に暮らしています。

樹の中に住むアリとその共生微生物 アリは、その社会的組織と労働分担で知られていますが、彼らの巣内のバクテリアが成功に寄与している可能性があります。セクロピア(新熱帯区に自生する雌雄異株の樹木)という樹にに住むアズテカアリは、宿主植物であるセ...
研究

植物中のナトリウム量が虫の「共食い」を制御していた。カニバリズムのトリガー。

興味深い発見: ナトリウムの重要性と昆虫行動 ナトリウムと聞くと何を想像しますか?高血圧を連想させ塩分控えめの商品が店に多いことからわかるように、ナトリウムは地球上の多くの生物にとって重要な栄養素です。一方で、植物にとっては実は必須ではあり...