研究

世界最古の琥珀は、植物進化をどう変えるか――3億8500万年前の小さな樹脂が明かした「防御」の起源

中国・新疆から見つかった約3億8500万年前の微小な琥珀。単なる最古記録ではなく、種子植物以前の維管束植物がすでに高度な樹脂化学を持っていた可能性を示す発見です。
研究

植物細胞は「酸」で伸びるのか――蛍光pHセンサーが見せた根の複雑さ

植物細胞は周囲を酸性にすると伸びると考えられてきました。細胞壁に結合する蛍光pHセンサーWALLΦは、酸性化が根の成長を調節する一方、局所pHと伸長位置は単純には一致しないことを示しました。
研究

花は昆虫の体のどこに花粉を載せるのか――鏡像の花を作るスーパージーンと重力

南アフリカのWachendorfiaには、雌しべと雄しべの位置が左右反転した2種類の花があります。花はなぜ昆虫の体の異なる場所に花粉を載せるのか。Scienceで報告されたスーパージーン、重力応答、送粉進化の仕組みを解説します。
研究

世界を甘くした植物バイオ――果糖ぶどう糖液糖という縁の下の力持ち

果糖ぶどう糖液糖は、植物のでん粉と微生物由来の酵素から作られる巨大な食品インフラです。製造工程、日本発の技術史、生産規模、食品で重宝される理由、健康問題をレビュー論文と公的資料から読み解きます。
植物共暮

ニラは切る場所で香りが変わるの:葉先・根元・加熱で変わる香気成分

ニラは葉先・葉の中央・根元で香りが違うのでしょうか。ベランダで収穫したニラを題材に、Allium属の香気成分、硫黄化合物、切り方や加熱による香りの変化を植物学の視点から解説します。
顕微鏡観察

シロツメクサの鋸歯(きょし)を拡大してみました。

シロツメクサの葉を採ってきました。葉の縁にはたくさんの「鋸歯(きょし)」があります。拡大してみると、想像を超える形をしていました。
顕微鏡観察

ムラサキカタバミ。花の模様は色違い細胞が作っていた。

ムラサキカタバミの花の写真を撮ってみました。まるで宝石のような細胞が、花の模様を作っていました。
植物共暮

「植えれば冷える」は本当か?──現在のカーボンクレジット市場が見落とす温暖化の多層レイヤー

炭素吸収だけでは地球は冷えない?植林によるCO₂削減の裏で起きる「アルベド低下」と「蓄熱上昇」。放射収支の2レイヤーで見る、新しいカーボンクレジット評価の視点を解説します。
研究

異常気象の時代に、なぜ木は太くなるのか?—— CO₂増加による肥料効果と温暖化がつくる“静かな巨大化現象”

気候変動で森が枯れる──その常識の裏で、北米とアマゾンの木々が太っている。CO₂肥料効果と温暖化が生み出す“静かな巨大化”の正体を、2報の最新論文から読み解きます。
研究

電気刺激を介して植物を強化する。植物防御のハブタンパク質HY5の新しい機能を解明

光応答転写因子HY5が、根からの電気シグナルを統合してジャスモン酸防御を誘導する仕組みを解説。HY5は「二役をこなすハブ」として葉と根を結び、植物全身の免疫を強化します。