生態・進化

植物のナトリウムが少ないと幼虫は共食いする――ヒマワリ×Chlosyne lacinia実験

ヒマワリ組織のNa濃度を操作すると、低Na条件でChlosyne lacinia幼虫の共食いが増加。一方、高Naでは別原因の死亡率が上がり、単純な「塩不足」だけではない複雑さが示されました。
環境・気候

CO₂上昇で地球の陸上光合成はどれだけ増えた?――1981–2020年で13.5±3.5%という制約値

複数の衛星・生態モデル・global carbon budgetを統合すると、CO₂ fertilizationは1981–2020年の年間陸上光合成を13.5±3.5%増やしたと推定されました。
環境・気候

夜の人工光でウキクサは増えた――49日ALAN実験が示す「成長」とストレスの同居

dotted duckweedを49日間ALANへ曝露するとfrond数と面積は増加し、葉色も変化しました。ただし1種・2boxの実験で、他植物一般へは直接拡張できません。
食・天然物

1500年前のカリブ海の食卓を糞石DNAから読む――トウモロコシ、サツマイモ、ワタまで

約1500年前のカリブ海の糞石10試料から古代植物DNAを解析。トウモロコシ、サツマイモ、トウガラシ、ワタなどが検出されましたが、DNA検出=常食の証明ではありません。
農業・栽培技術

ドローンでキャベツ1株ずつの収穫重量を予測――53日前でもR²>0.72を示した実験圃場研究

UAVのRGB・multispectral画像でハクサイ1196株を個体追跡し、収穫重量をR²=0.86で予測。最大53日前でもR²>0.72を示した実験圃場研究を読み直します。
生態・進化

赤い雪をつくるSanguina nivaloides――培養できない雪藻を3D細胞解析した

赤雪を作るSanguina nivaloidesは培養困難です。環境試料を3D解析すると、しわの多い膜、多方向のthylakoid、starchとcarotenoid-rich lipid dropletsなど雪上生活への適応が見えました。
病害・共生・相互作用

ワタのVerticillium病をナノ粒子で抑えられるか――ROS恒常性を狙うPEI-MXene量子ドット

PEI-coated MXene量子ドットはワタ苗のROS恒常性と抗酸化酵素活性を改善し、Verticillium dahliae耐性を高めました。病原菌を直接殺すのではなく植物のredox状態を狙う研究です。
生態・進化

フェアリーリングはなぜ輪になる?――菌類と植物の相互作用を数理モデルでほどく

フェアリーリングが輪になる理由を、菌の自己阻害・土壌撥水性・phytostimulantなどを組み込んだ数理モデルから整理します。モデルが示したことと、まだ野外検証が必要な点を分けて解説します。
食・天然物

モリンガ葉エキスで象牙質は再石灰化する?――試験管内研究と知覚過敏への距離

モリンガ葉抽出物は抜去歯の象牙質・セメント質に鉱物沈着を促しました。ただし患者の知覚過敏を治療した臨床試験ではありません。2023年原著とその後の歯科研究から、期待と限界を整理します。
農業・栽培技術

月の土で植物を育てた、ではない――月レゴリス模擬土をリン溶解菌で改良した研究

実験に使ったのは実月土ではなくlunar regolith simulant。リン溶解菌でavailable phosphorusを増やしNicotiana benthamianaの生育を改善した2023年研究と2026年訂正を整理します。