進化

遺伝・ゲノム・育種

朝は雌、午後は雄――アボカドの開花時計を支えるSDMYBと4400万年以上の多型

アボカドA/B型の開花時刻差をSDMYB haplotypeへ結び付け、44 million yearsを超えるtrans-species polymorphismとして示したPNAS 2026研究を解説します。
研究

虫が付いているだけでは食虫植物ではない――「虫を食べている」を証明したユキノシタ属植物

虫が付いているだけでは、まだ食虫植物とは言えません。捕獲、消化、そして¹⁵N標識したハエの窒素が植物体へ移るところまで、一つずつ証明したユキノシタ属植物の研究を紹介します。
生態・進化

世界最古の琥珀は3億8500万年前――種子植物より古い樹脂が示す植物化学の起源

中国・新疆のMiddle Devonian地層から約3億8500万年前の化学的に確認された最古の琥珀が報告されました。producer plantや樹脂の進化目的は未確定ですが、植物のterpenoid resin chemistryを大きく遡らせます。
生態・進化

鏡像花はどう作られる?――花粉を昆虫の左右へ載せ分けるsupergeneと重力

鏡像花の左右差は、MIR156-RとYUCCA-Rを含むsupergeneと重力応答の組み合わせで形成され、pollinatorの体上で花粉を左右へ載せ分けます。2026年Science査読版へ更新しました。
遺伝・ゲノム・育種

リベリカ系コーヒーは3種だった――Liberica・excelsa・klainei、そして2026年hybrid解析へ

Liberica系コーヒーはgenomic/morphologyから3 speciesへ再整理。2026年にはLiberica×excelsaのfertile hybridとgenomic admixtureも確認され、Coffea × libexが提案されました。
遺伝・ゲノム・育種

交配・自殖・クローンでブドウゲノムはどう変わる?――Pinot Noir系譜が示す3つの繁殖戦略

Pinot Noir系譜の比較で、selfingはheterozygous deleterious SNPを62%、SVを65%減少。一方、9世代後も4.3% genomeがrepulsion-phase linkageによりheterozygousに残りました。
生態・進化

メスバチを真似るOphrys sphegodesの巨大genome――性擬態の香りgene duplicationとLTR burst

Ophrys sphegodesは4.83 Gb・18 pseudochromosomeの巨大genomeを持ち、LTR activityは1.3–0.8 Ma前にpeak。pollinator-attractionに関わるSAD/FARなどのgene duplicationも見つかりました。
生態・進化

屋久島の高山植物はなぜ小さい?――40 taxa pairが示したヤクシカ採食圧によるassemblage-level dwarfism

屋久島高標高40 taxa pairを比較すると、climate・soil・phylogenyを考慮してもdeer preferenceが小型化を強く説明。長期grazing pressureによるassemblage-level local adaptationが示されました。
生態・進化

60年前の珪藻を“復活”させて分かった温暖化適応――Skeletonema marinoiの最適温度は約1℃上がった

バルト海のSkeletonema marinoiを1960年代・1990年代・2010年代の海底堆積物から復活させると、現代株の最適増殖温度は約1℃上昇していました。自然集団の温暖化適応を直接比較した研究です。
生態・進化

なぜツパイは辛さを平気で食べるのか――TRPV1と唐辛子の「選択的な辛さ」

多くの哺乳類を遠ざけるカプサイシンを、ツパイや鳥は平気で食べられます。TRPV1の分子適応と、唐辛子が種子散布者を選ぶ生態学を分けて整理します。