植物生理学

植物生理・発生

糖を「つくる」より「使わない」――テンサイ高糖度系統が示した炭素配分の戦略

高糖度のテンサイは、糖をより強く合成していたわけではありませんでした。5つの生育段階を追ったトランスクリプトーム+メタボローム研究を読み解き、さらに根収量×糖度まで計算すると見えてくる「収量と糖度のtrade-off」を検証します。
植物生理・発生

植物は昼の暑さダメージを夜に回復している?――Btワタの高温ストレスから見えた植物の「回復力」

昼38℃、夜27℃。BtワタのCry1Acは最初の4日間は維持され、7日目には低下しました。高温耐性を「何℃まで耐えるか」だけでなく「夜の間にどれだけ回復できるか」という視点から読み解きます。
植物生理・発生

暑いと気孔は開く?閉じる?――新発見から見えてきた植物の「水と熱」の統合制御

暑いと植物は気孔を開くのか、閉じるのか。2026年のUBP24新発見を入口に、乾燥で閉じる経路、高温で開く経路、そして両者が競合する現在の気孔制御モデルを整理します。
植物生理・発生

植物は花を咲かせる直前に「減速」する―シロイヌナズナで見つかった花成の臨界現象

シロイヌナズナの花成では、AP2が単純に減るのではなく「速い→遅い→速い」と変化します。定量イメージングと数理モデルから見えてきたcritical slowing down、ghost attractor、双安定な発生状態遷移を解説します。
植物生理・発生

植物が出す酸素はCO₂からではない―水からO₂が生まれる瞬間を追う

植物が光合成で放出するO₂の酸素原子はCO₂ではなく水に由来します。1931年の仮説、1941年の¹⁸O実験から、PSIIのMn₄CaO₅クラスター、Kokサイクル、2026年に再確認されたS₃状態のO6まで、水からO₂が生まれる機構を追います。
研究

虫が付いているだけでは食虫植物ではない――「虫を食べている」を証明したユキノシタ属植物

虫が付いているだけでは、まだ食虫植物とは言えません。捕獲、消化、そして¹⁵N標識したハエの窒素が植物体へ移るところまで、一つずつ証明したユキノシタ属植物の研究を紹介します。