植物生理学

研究

朝は雌、午後は雄――アボカドの「性の時計」を支える遺伝子は4000万年以上生き残っていた

アボカドの花は、最初は雌として開き、翌日には雄として再び開きます。しかもA型とB型ではその時計が逆。2026年PNAS論文が突き止めたSDMYBと、4000万年以上維持されてきた二つの遺伝子型の進化を読み解きます。
研究

虫が付いているだけでは食虫植物ではない――「虫を食べている」を証明したユキノシタ属植物

虫が付いているだけでは、まだ食虫植物とは言えません。捕獲、消化、そして¹⁵N標識したハエの窒素が植物体へ移るところまで、一つずつ証明したユキノシタ属植物の研究を紹介します。
研究

バイオスティミュラントは「天然物」だけではない――気孔のイオンチャネルを狙う次世代BS

海藻や微生物だけがバイオスティミュラントではありません。気孔のK⁺チャネルを狙う合成低分子UA49が、シロイヌナズナの乾燥耐性を向上。標的分子から逆算する「精密型BS」の可能性を解説します。
研究

植物細胞は「酸」で伸びるのか――蛍光pHセンサーが見せた根の複雑さ

植物細胞は周囲を酸性にすると伸びると考えられてきました。細胞壁に結合する蛍光pHセンサーWALLΦは、酸性化が根の成長を調節する一方、局所pHと伸長位置は単純には一致しないことを示しました。
研究

花は昆虫の体のどこに花粉を載せるのか――鏡像の花を作るスーパージーンと重力

南アフリカのWachendorfiaには、雌しべと雄しべの位置が左右反転した2種類の花があります。花はなぜ昆虫の体の異なる場所に花粉を載せるのか。Scienceで報告されたスーパージーン、重力応答、送粉進化の仕組みを解説します。
植物共暮

ニラは切る場所で香りが変わるの:葉先・根元・加熱で変わる香気成分

ニラは葉先・葉の中央・根元で香りが違うのでしょうか。ベランダで収穫したニラを題材に、Allium属の香気成分、硫黄化合物、切り方や加熱による香りの変化を植物学の視点から解説します。
顕微鏡観察

シロツメクサの鋸歯(きょし)を拡大してみました。

シロツメクサの葉を採ってきました。葉の縁にはたくさんの「鋸歯(きょし)」があります。拡大してみると、想像を超える形をしていました。
顕微鏡観察

ムラサキカタバミ。花の模様は色違い細胞が作っていた。

ムラサキカタバミの花の写真を撮ってみました。まるで宝石のような細胞が、花の模様を作っていました。
研究

異常気象の時代に、なぜ木は太くなるのか?—— CO₂増加による肥料効果と温暖化がつくる“静かな巨大化現象”

気候変動で森が枯れる──その常識の裏で、北米とアマゾンの木々が太っている。CO₂肥料効果と温暖化が生み出す“静かな巨大化”の正体を、2報の最新論文から読み解きます。
研究

電気刺激を介して植物を強化する。植物防御のハブタンパク質HY5の新しい機能を解明

光応答転写因子HY5が、根からの電気シグナルを統合してジャスモン酸防御を誘導する仕組みを解説。HY5は「二役をこなすハブ」として葉と根を結び、植物全身の免疫を強化します。