研究

水陸両生植物の環境適応システムが面白い。

水陸両生植物”Rorippa aquatica” 北アメリカの湖や池、小川などで見られるRorippa aquatica(ロリッパ・アクアティカ)は、陸上でも水中でも生育できるユニークな植物です。その特性のため、水槽用の水草としても親しまれ...
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藻類の「共培養」の可能性は無限大。1+1が2以上になる!

藻類の培養は単一培養がスタンダード クロレラやユーグレナなど、人類は様々な藻類を培養し、生活に活用しています。培養するとき、基本的には単一の藻類を1つの容器内で培養します。これは単一の培養のみが単離した藻類の効率的な培養と認識されていました...
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植物由来成分による抗菌性をもちつつ環境に優しいバイオポリマーコーティング布

キトサンコーティング 「キチン」は天然の多糖類で、セルロースについで世界で2番目に豊富な天然バイオポリマーです。エビやカニ、一部の菌類の細胞壁の主成分で、高弾性の繊維となっています。このキチンを処理して作られるのが「キトサン」です。キトサン...
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生物模倣:植物の蒸散メカニズムを使った発電ファブリックでスマホ充電できる!

植物の蒸散流を通じて電気が生成される。 植物は根から水を吸い上げますが、その原動力は地上部で行われる「蒸散」です。地上部で蒸散が起こると、失った水を補填する水の流れが起き、結果根から水分が吸収されます。このとき、植物の中を通る水の流れは様々...
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レーザー照射型害虫迎撃システムで植物を守れ!

農薬以外の害虫対策の開発 現代の農業では、農薬の使用により病害虫対策を行うことは必須です。有機農法で無農薬野菜を作ることも可能ですが、生産性が低く、全世界の人口を有機農法だけで生産した作物で維持することは困難です。今後も人口が増え続けること...
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コールドスリープから目覚めた植物プランクトンの解析。現代の植物プランクトンは地球温暖化に適応し始めていた。

「生産者」として超大事な植物プランクトン。 単細胞の植物プランクトンは、世界の1次生産量の40%を占めます。1次生産量というのは、太陽光による光合成で合成される物質量で、陸上であれば植物が光合成により生育したときの植物体量がこれに当たります...
研究

輪作・混作のススメ。土壌中の微生物群衆構造を変化させて収量Upが可能な未来。

植物と土壌菌の共生関係 普段私達が食している作物の殆どが、田畑の土壌で作られています。健全に生育する植物は土壌微生物と絶妙なバランス感覚で共生関係を築いています。この共生には様々なパターンが存在します。例えばマメ科植物と根粒菌は、植物の根に...
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植物の「種子」をじっくり見たことがありますか?千差万別でアーティスティックな形。

植物の種子を見分けられますか? 最も身近な植物の「種子」は料理の中でしょうか。米や大豆、胡麻など、様々な種子が料理に活用されています。では、種子を直接料理に使わないものはイメージがつきますか?身近にある植物でも、その「種子」を見る機会は少な...
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鰹出汁で培養した緑のユーグレナは赤い色素を作り出した。サプリの栄養価が変わるかも。

健康食品としての藻類 クロレラ、ドナリエラ、スピルリナ、そして今回話題にするユーグレナなど、藻類のサプリメントの開発は活発で、日々新しいものが提案されています。藻類ごとに栄養素が異なるため、様々な用途を想定したサプリが供給されていますが、同...
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「物理」が自然を回復しているのです。

自然の回復力の源は? 荒廃した土地が緑を取り戻すとき、ただ植物が増えているだけだと思っていませんか。どこからともなく植物の種が運ばれてきて、発芽して、土壌を覆う…だけではないのです。植物が再び広がった土地は、まず「物理的な自然現象」が働いて...