森林が気候stressを受ける一方で、large treeの数・sizeが増えている地域もあります。2025年の2研究はUnited StatesとAmazoniaでそのtrendを示しました。ただし、観測trendと原因の証明は分けて読む必要があります。
米国:>100 cm DBHのbig treeは東部+2.9%/年、西部+0.49%/年

PNAS研究はUS Forest Service Forest Inventory and Analysis dataから、50〜100 cm DBHをmedium、>100 cmをbig treeとしてpopulation changeを解析しました。
big tree populationはeastで年2.9%、westで0.49%増加。medium treeはeast 2.4%、west 0.5%増加しました。一方Sierra Nevadaではbig treeが減少し、個別speciesでもdeclineがありました。
この研究は『温暖で湿潤な季節が増えたから』『CO₂ fertilizationで増えた』というcausal attributionを直接行ったものではありません。forest recovery、management、disturbance、climateなど複数要因がpopulation trendに関与し得ます。
Amazon:188 mature plots・30年でmean basal area +3.3%/decade

Nature Plants研究はAmazoniaの188 mature forest plots、約30年のtree recordsを解析しました。stand-level mean tree basal areaは平均3.3%/decade、median +1.9%、maximum tree size +5.8%/decadeでした。large treeは数もsizeも増え、小さいsize classではstem frequency低下が観察されました。
Amazonの結果はresource-driven boostと整合するが、CO₂単独を証明していない

著者らは、CO₂ fertilizationやnitrogen depositionなどresource availability増加によるboostと、understorey suppression低下を組み合わせた説明と整合すると議論しています。
しかしobservational forest networkから『CO₂が3.3%/decadeの原因』を単独で実験証明したわけではありません。droughtやmortality risk増加も同時に存在し、それでも現時点ではpositive resource effectがforest structure上で上回っている可能性を示す結果です。
「森は気候変動を自己修復している」ではない

旧記事にあった“地球が過剰CO₂を吸おうとして木が太る”“自然の緩衝反応”“CO₂が火種の燃料になる”といった擬人的・因果的表現は削除します。
森林carbon sinkは重要ですが、tree size増加とecosystem stabilityは同義ではありません。wildfire、drought、mortality、recruitment、land-use changeを合わせて長期観測する必要があります。
関連するテーマとして、「木を植えれば冷える」はどこで崩れる?――172件のカーボンクレジットをalbedoまで計算した結果もあわせて読むと背景がつながります。
関連するテーマとして、日本の高山紅葉はどれだけ色あせる?――早いgreen-upと将来brightness低下の予測もあわせて読むと背景がつながります。
関連するテーマとして、カナダ産カノーラ・小麦・エンドウ豆はなぜ低炭素だった?――生産条件がfood milesを上回る例もあわせて読むと背景がつながります。
参考文献
- Chisholm PJ, Gray AN. Populations of large-diameter trees are increasing across the United States. PNAS. 2025;122:e2421780122. https://doi.org/10.1073/pnas.2421780122
- Esquivel-Muelbert A et al. Increasing tree size across Amazonia. Nature Plants. 2025;11:2016–2025. https://doi.org/10.1038/s41477-025-02097-4


コメント