研究 植物中の分子を組み合わせて、新しい農薬を作る!「抗菌ペプチド+機能ドメイン」 サスティナブルな作物生産につながる新しい物質が報告されていました。植物内にある2つの分子をくっつけただけのその分子は、病気や害虫対策に効果を発揮するみたい。この分子の研究について紹介します。 抗菌ペプチド分子 抗菌ペプチド(Antimicr... 2024.10.29 研究
研究 新品種の一歩手前。強みを活かした混植は農業開発スピードを加速する。 複数の品種を同じフィールドで栽培する「混植」の可能性を示してくれる興味深い研究が報告されました。今回は混植の可能性について、お話したいと思います。 混植の可能性 複数の植物種や品種を同じフィールドに植える「混植」は、さまざまな恩恵をもたらし... 2024.10.27 研究
研究 キュウリの花首の長さを調整するメカニズムが特定された!基礎研究かと思いきや、未来型キュウリ開発の重要なファクターだった。 キュウリの花首、正確には「花柄」ですが、この長さを調整するメカニズムが特定されました。植物内のある特定の成分が変化すると、細胞が変化して花柄の長さが変化していくことが判明しています。これが何になるの?そう思ったのではないでしょうか。実は、花... 2024.10.10 研究
研究 海藻飼料が畜産に与えるインパクト、大! 現代の畜産では、家畜の健康管理と同時に環境への配慮が求められています。特に抗生物質の過剰使用が抗生物質耐性菌の問題を引き起こしており、その解決策として自然由来の代替手段が注目されています。最近の報告で、褐藻(Ascophyllum nodo... 2024.09.10 研究
レビュー 2024年の小麦育種最前線:次世代品種と規制の新たな展望 2020年、トランスジェニック(遺伝子組換え)小麦である「HB4」がアルゼンチンで初めて商業栽培が許可されました。これは小麦遺伝子改良における歴史的な出来事でした。「HB4」は干ばつに耐えられる品種で、農業における気候変動への対策としてとて... 2024.09.08 レビュー
研究 莢が開かないダイズを求めて。ダイズの開裂遺伝子の探索は続く。 ダイズは世界で重要な作物です。ダイズ食品が食卓に並ばない日は無いと言っても過言ではないでしょう。このダイズの収量を左右する課題の1つに「莢の開裂」があります。簡単に言うと、乾燥時の種の飛び散りやすさです。ダイズが飛び散りが減ると、収量が減ら... 2024.09.01 研究
レビュー ナノテクノロジーが変える農業(2024) 「ナノテクノロジー」を聴く頻度が増えたように感じます。わたしたちの生活に多くのブレイクスルーをもたらす技術として、日夜研究が進んでいます。では、農業分野のでナノテクの活用はどうなっているのか、レビューを読んでみました。 ナノテクノロジーの農... 2024.08.30 レビュー
研究 植物の「抵抗性」とは何か? 植物が病気や害虫に強いことを「抵抗性が強い」と表現します。この「抵抗性」は単一の機能ではなく、化学物質を合成したり、組織や表面の形を変えたりと、さまざまな機能が組み合わされています。どんな病気や害虫にも効果のある万能な抵抗性は存在しません。... 2024.08.27 研究
研究 トゲを作る重要な遺伝子を発見!トゲ無しのバラも作れるかもしれない。 「美しいバラにも棘がある」「茨の道」など、トゲと植物の縁は深いものです。そんなトゲを制御する遺伝子が特定され始めています。しかも、1つの植物種属内だけでなく、多数の種属で同様の遺伝子が特定されました。 植物の「トゲ」は、自然界では必要。でも... 2024.08.19 研究
研究 人工繊維の開発。木材から綿に代わるセルロース繊維を合成できるとしたら。 綿と同等の機能を持つ「人工繊維」はまだない 綿は古くから使用されている優れた繊維です。化学繊維の発展が進んでいますが、綿の特性に近い繊維はまだ作られていません。綿の生産は1次産業で行われていますが、人手不足や環境負荷の観点から、今後の需要に... 2024.08.16 研究