2026年のScience Advances論文は、中国・新疆のMiddle Devonian地層から約3億8500万年前の化学的に確認された最古のamberを報告しました。大部分は0.1〜0.5 mmの微粒子で、宝石としての琥珀とはかなり違います。
10 kgの石炭から241粒を回収
Hujiersite Formationのcoal試料をUV下で探索するとblue fluorescenceを示す粒子が見つかり、研究チームは241粒を回収しました。重要なのは見た目だけでamberと判断せず、FTIRとGC-MSでfossil resinとしてのchemical signatureを確認したことです。
化学は後のgymnosperm resinを思わせる
sesquiterpenoid、diterpenoidなどが検出され、spectral/chemical featuresは後のgymnosperm resinに近い特徴を示しました。ただし、これはMiddle Devonianに現代のconiferが存在したという意味ではありません。
樹脂を作った植物はまだ特定されていない
候補としてprogymnospermsやarborescent lycopsidsなどが議論されていますが、resin grainとproducer tissueが直接つながった化石ではありません。したがってproducerを特定種へ断定することはできません。
今回強く言えるのは、seed-plant radiationより古いvascular plant communityで、すでに複雑なterpenoid resin chemistryが存在したことです。
「昆虫防御のために樹脂が進化した」も断定できない
現代の樹脂はherbivory、pathogen、wound sealingなど多くの役割を持ちます。しかしこの化石だけから最初期resinの選択圧を一つに決めることはできません。傷害封鎖や微生物防御などは妥当なhypothesisですが、実証済みの機能ではありません。
この発見の価値は、植物が高度なchemical defense/repair chemistryを獲得した時期を少なくとも約3億8500万年前まで押し戻した点にあります。
関連するテーマとして、クプアスは8000年前から栽培されていた?――ゲノムが示すアマゾン果樹の二段階domesticationもあわせて読むと背景がつながります。
関連するテーマとして、メスバチを真似るOphrys sphegodesの巨大genome――性擬態の香りgene duplicationとLTR burstもあわせて読むと背景がつながります。
関連するテーマとして、種子88種類・4496画像のLZUPSD――スマホ+マクロレンズで作ったfine-grained seed datasetもあわせて読むと背景がつながります。
参考文献
- Luo C et al. The earliest amber from the Middle Devonian of China. Science Advances. 2026;12:eaeh1266. https://doi.org/10.1126/sciadv.aeh1266


コメント