気候変動で“作物多様性が減る”というと、遺伝的多様性や品種消失まで一括して想像しがちです。2025年の Nature Food 研究が直接評価したのは、30 major food cropsのclimatic nicheと、現在のcroplandで将来何作物が気候的に栽培可能かというpotential crop diversityです。
30作物を1.5〜4℃ warming scenarioで評価
各作物の現在のclimatic nicheを推定し、全球cropland上で1.5〜4℃のglobal warmingに伴うsuitability shiftを評価しました。
低緯度ほど現在の作物生産がclimatic niche外へ移るriskが高い結果でした。
2℃でも低緯度で現在生産の10〜31%がniche外へ
2℃ warmingでは低緯度地域で現在のcrop productionの10〜31%が現在推定されるclimatic niche外へ移り、3℃では20〜48%まで増えると推定されました。
これは“その割合の収量が必ず失われる”という意味ではありません。品種改良、irrigation、planting date、management、CO₂ responseなどadaptationはmodel外または限定的です。
「遺伝資源が消える」を直接モデル化した研究ではない
旧記事では在来品種の消失、農家の廃業、価格上昇、女性への影響などをこの論文の直接結果として列挙していました。これらは気候変動研究で重要な論点ですが、本論文が直接modelingしたoutcomeではありません。
論文が強く示すのは、低緯度でpotential food-crop diversityが縮小し、現在の作物portfolioを維持するためのadaptation pressureが高くなることです。
crop diversityを“選択肢の数”として守る
育種、germplasm conservation、crop switching、灌漑・栽培暦の変更などは、気候適応の選択肢になります。重要なのは、現在の作物を無理に固定するだけでなく、地域ごとに将来使える作物選択肢を確保することです。
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参考文献
- Heikonen S et al. Climate change threatens crop diversity at low latitudes. Nature Food. 2025. https://doi.org/10.1038/s43016-025-01135-w


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