研究

遺伝・ゲノム・育種

交配・自殖・クローンでブドウゲノムはどう変わる?――Pinot Noir系譜が示す3つの繁殖戦略

Pinot Noir系譜の比較で、selfingはheterozygous deleterious SNPを62%、SVを65%減少。一方、9世代後も4.3% genomeがrepulsion-phase linkageによりheterozygousに残りました。
遺伝・ゲノム・育種

トウモロコシ支柱根をゲノムから読む――倒伏抵抗性3形質のGWASとgenomic selection

トウモロコシbrace root 3形質のGWASで22 SNP・50 candidate geneを検出し、genomic prediction accuracyは0.36〜0.51。単一の支柱根形成スイッチ遺伝子を確定した研究ではありません。
植物生理・発生

ヒトLYCHOSは「植物PIN様」輸送体ドメインを持つ――植物タンパクがヒトにいる、ではない

ヒトのLYCHOSには植物PINオーキシン輸送体と進化的・構造的に近いドメインがあります。ただし「植物タンパクがヒトにある」のではなく、ヒトGPR155の一部がPIN系統のorthologueとして残ったものです。
病害・共生・相互作用

NaD1抗菌ペプチドにchitin-binding domainを足す――タバコで作った融合タンパク質の抗菌・殺虫活性

NaD1へWGA由来chitin-binding domainを融合し、tobacco hairy rootで発現するとantifungal/insecticidal activityが増強しました。non-target安全性や長期持続性は未検証です。
農業・栽培技術

混植するgenotype pairをゲノムから選ぶ――199系統Arabidopsisで食害を18〜30%減らしたNeighbor GWAS

Arabidopsis 199 genotypeのNeighbor GWASとgenomic predictionから19,701 pairを評価し、823 pairを低食害候補と予測。実証した3 pairでは混植でherbivore damageが18〜30%減りました。
植物生理・発生

キュウリの花柄長は何で決まる?――EMS短花柄mutantから見えたcytokininと細胞数

EMS由来short-pedicel cucumberではcell numberとtrans-zeatin系cytokininが低下。6-BAで花柄が伸び、cytokinin-dependent cell proliferationの関与が示されましたが、単一causal geneは未確定です。
植物生理・発生

毒フシコクシンが成長促進に反転する条件――気孔H+-ATPase×14-3-3を化学的に動かす

植物毒FC-Aは十分な水・光条件ではPM H+-ATPase–14-3-3 interactionを通じて気孔開口とphotosynthesisを促し、Arabidopsisで約30% biomass増を示しました。一方、高doseでは毒性が戻ります。
環境・気候

海藻飼料は万能ではない――抗菌抽出物とAsparagopsisのメタン削減を分けて読む

旧記事は海藻抽出物のin vitro抗菌研究と、Asparagopsisによる牛メタン削減研究を混同していました。2025メタ解析と2026乳牛試験まで含め、効果と生産性のtrade-offを分けて整理します。
遺伝・ゲノム・育種

小麦育種の現在地2026――パンゲノム・ゲノム編集と、英国・EUで動いた規制

小麦育種ではパンゲノム、ゲノム編集、speed breedingが進展。さらにEnglandでは2025年にprecision breeding制度が実装され、EUも2026年にNGT植物規則を成立させました。科学と規制を2026年版へ更新します。
遺伝・ゲノム・育種

ダイズの莢が割れにくくなった理由――Sh1とPdh1、2つの自然変異が作った栽培化形質

ダイズのshattering resistanceはSh1とPdh1という近接2遺伝子の自然変異を栽培化で選抜した結果でした。Sh1はabscission layer、Pdh1はpod wall torsionを別経路で制御します。