植物生理学

研究

”ほぼゴミ、まれに宝”の設計(DNA)切れ端――植物のeccDNAを読み解く最新研究

eccDNAは多くが副産物だが、稀にコピー数ブーストや再統合のタネになる。“全長”で読み解いた最新研究から、TE・エピゲノム・細胞状態との関係を解説。
研究

葉の気孔は表裏で別設計だった――光で開くカリウムチャネルの使い分けが示す、葉の節水の知恵

葉の表面と裏面で気孔のK⁺チャネル構成が異なる最新知見を解説。裏はKAT1、表はAKT1が中心となり、光応答と水利用効率の両立に寄与。Nature Plants 2025の研究をわかりやすく紹介。
研究

スプレー10分で細胞内へ:アミノ酸輸送体ナノ粒子が植物の薬剤送達を刷新

Asp修飾ナノ粒子がAAP1/LHT1を介して外力なしに植物細胞へ到達。10分で取り込み、ABAの耐乾燥効果を超低用量で実証。仕組みと応用をわかりやすく解説。
研究

重力が強くなると植物はどう変わる?――6〜10 Gでコケの光合成能力が高まる仕組み。

コケ Physcomitrium patens を1・3・6・10 Gで8週間栽培。6〜10 Gで群落の光合成とCO₂拡散が増加。葉緑体の大型化と株数増、AP2/ERF(IBSH1)関与の仕組みを解説。
研究

種子サイズの秘密は“栓”にあった!—受精のスイッチで“栓が抜けたように”栄養が流れ出す新メカニズムの発見

2025年、浙江大学チームが発見した受精直後にphloemの末端“栓(callose)”が解けて栄養が流入する新メカニズム。種子サイズを分子レベルで制御する新技術に迫ります。
研究

竹×環境修復=新たなグリーンインフラの可能性

モウソウチク(Phyllostachys edulis)が持つ鉛耐性と蓄積能力が注目されています。重金属汚染のバイオレメディエーションに活用できる竹の特性と、都市や農地での新たなグリーンインフラとしての可能性を解説します。
研究

植物の成長を「電気」で加速―次世代農業に挑む“eSoil”とは

植物の成長を加速する新技術「eSoil」。微弱電気で根に刺激を与え、大麦の成長と窒素代謝を大幅に促進。
研究

日本と世界のダイズはこんなに違う!?ゲノム解析で見えた驚きの秘密、そして最新ゲノム研究が明かす育種のカギ。

Nature Geneticsに掲載された最新研究で、日本と世界のダイズ品種に隠された遺伝的差異が明らかに。PDH1やGmFT2bなど重要遺伝子の構造変異と、開花時期・大粒化・莢の破裂抵抗性に関わる新知見が、次世代のダイズ育種戦略を変える。
研究

イネ科植物を支える特別な根「支柱根」を作る遺伝子を探せ!

支柱根はトウモロコシや稲などに見られる、植物を物理的に支える特別な根。最新研究で支柱根の形成を制御する遺伝子が特定され、倒伏防止や乾燥耐性など農業への応用が期待されています。本記事では支柱根の構造・役割・遺伝子制御のメカニズムまで詳しく解説。
研究

ヒトの中に植物のタンパクに形も機能も類似したタンパク質が存在していた!

ヒトのリソソームにあるタンパク質「LYCHOS」が、植物ホルモン輸送体「PINトランスポーター」と形も機能も類似していた――Nature掲載の最新研究が示した驚きの進化的関連性とは?植物と動物をつなぐ分子の接点をわかりやすく解説。