理系猫凛

遺伝・ゲノム・育種

日本ダイズのゲノムは世界とどう違う?――462系統パンゲノムと構造変異、2件の訂正まで読む

日本7系統を含む11ゲノム参照と世界462系統のパンゲノムから、日本・米国ダイズの構造変異と選抜の違いが見えました。2025年に出た2件のAuthor Correctionも含め、訂正済みVORを読み直します。
環境・気候

低緯度の農地は何作物を失うのか――30作物のclimatic nicheで見る1.5〜4℃温暖化

30主要作物のclimatic nicheを全球農地で評価すると、低緯度では2℃ warmingで現在生産の10〜31%、3℃で20〜48%がniche外へ移ると推定されました。
遺伝・ゲノム・育種

AI育種シミュレーションはどこまで「育種」なのか――合成データ中心のbioRxiv概念実証を読む

2025年bioRxivのAI育種platformはGNN・digital twin・GANなどを統合した概念実証ですが、主要検証はsynthetic dataで、実植物の新品種や圃場耐性を実証した研究ではありません。
遺伝・ゲノム・育種

交配・自殖・クローンでブドウゲノムはどう変わる?――Pinot Noir系譜が示す3つの繁殖戦略

Pinot Noir系譜の比較で、selfingはheterozygous deleterious SNPを62%、SVを65%減少。一方、9世代後も4.3% genomeがrepulsion-phase linkageによりheterozygousに残りました。
遺伝・ゲノム・育種

トウモロコシ支柱根をゲノムから読む――倒伏抵抗性3形質のGWASとgenomic selection

トウモロコシbrace root 3形質のGWASで22 SNP・50 candidate geneを検出し、genomic prediction accuracyは0.36〜0.51。単一の支柱根形成スイッチ遺伝子を確定した研究ではありません。
植物生理・発生

ヒトLYCHOSは「植物PIN様」輸送体ドメインを持つ――植物タンパクがヒトにいる、ではない

ヒトのLYCHOSには植物PINオーキシン輸送体と進化的・構造的に近いドメインがあります。ただし「植物タンパクがヒトにある」のではなく、ヒトGPR155の一部がPIN系統のorthologueとして残ったものです。
病害・共生・相互作用

NaD1抗菌ペプチドにchitin-binding domainを足す――タバコで作った融合タンパク質の抗菌・殺虫活性

NaD1へWGA由来chitin-binding domainを融合し、tobacco hairy rootで発現するとantifungal/insecticidal activityが増強しました。non-target安全性や長期持続性は未検証です。
農業・栽培技術

混植するgenotype pairをゲノムから選ぶ――199系統Arabidopsisで食害を18〜30%減らしたNeighbor GWAS

Arabidopsis 199 genotypeのNeighbor GWASとgenomic predictionから19,701 pairを評価し、823 pairを低食害候補と予測。実証した3 pairでは混植でherbivore damageが18〜30%減りました。
植物生理・発生

キュウリの花柄長は何で決まる?――EMS短花柄mutantから見えたcytokininと細胞数

EMS由来short-pedicel cucumberではcell numberとtrans-zeatin系cytokininが低下。6-BAで花柄が伸び、cytokinin-dependent cell proliferationの関与が示されましたが、単一causal geneは未確定です。
植物生理・発生

毒フシコクシンが成長促進に反転する条件――気孔H+-ATPase×14-3-3を化学的に動かす

植物毒FC-Aは十分な水・光条件ではPM H+-ATPase–14-3-3 interactionを通じて気孔開口とphotosynthesisを促し、Arabidopsisで約30% biomass増を示しました。一方、高doseでは毒性が戻ります。