田植えをしないイネ作りが増えている――乾田直播が変える「苗立ち・農機・育種」の設計

乾田直播の水田で条播されたイネと播種作業を行う農業機械を描いた水彩画 植物生理・発生

日本の稲作といえば、苗代や育苗ハウスで苗を育て、水を張った田んぼへ田植機で植えていく光景を思い浮かべます。

ところが、その「田植え」をしない稲作が少しずつ増えています。

水田へ苗を移植するのではなく、種籾を圃場へ直接播く直播(direct-seeded rice: DSR)です。

調べ始めた当初は、「農家の減少に対応するため、育苗と田植えを省略する省力化技術が増えている」という話だと考えていました。しかし、統計、農研機構の技術体系、最近の論文、実際に使われている農機まで追っていくと、それだけではありませんでした。

特に増えている乾田直播では、グレンドリルなど畑作用農機を利用して播種し、小麦や大豆との機械共用や輪作を組み込み、収穫にも既存のコンバインを使います。

つまり起きていることは、

「田植えをやめる」だけではなく、水稲栽培の一部を畑作型の機械体系へ接続すること

に近いのです。

そして、人間が育苗して強い苗を圃場へ運ぶ工程をなくした分、今度は種子と幼植物自身に、低温下での出芽、土壌を突き抜ける能力、雑草との競争、倒伏への耐性などが要求されるようになります。

省力化によって仕事が消えるのではありません。仕事の一部が、人間から圃場管理と植物の形質へ移動している。この視点で直播を見てみます。

直播は本当に増えているのか

農林水産省が2026年6月に訂正した最新の都道府県別資料は、2024年産までを収録しています。

2024年産の水稲作付面積151万4,380 haに対し、直播栽培は4万1,656.7 ha。普及率は2.8%です。

まだ水稲全体から見れば、ごく少数派です。しかし内訳を見ると、変化の方向がはっきりします。

年産乾田直播湛水直播直播合計普及率
202014,630.9 ha20,160.8 ha34,853.7 ha2.2%
202319,677.7 ha18,960.3 ha38,638.0 ha2.5%
202423,041.9 ha18,556.9 ha41,656.7 ha2.8%

2020年から2024年までの4年間で、直播全体は約19.5%増えました。しかし、湛水直播は約8%減少しています。

対して乾田直播は、約57.5%増加しました。

2023年から2024年の1年間だけを見ても、直播全体が約7.8%増なのに対し、乾田直播は約17.1%増えています。2024年には乾田直播が直播全体の55%程度を占めるまでになりました。したがって、現在の変化を「直播が増えている」と表現するだけでは少し粗く、実態に近いのは「直播の中でも乾田直播が伸びている」です。

ただし、この数字には重要な注意点があります。農林水産省自身が、この資料は都道府県への任意の聞き取り調査で、未回答県もあり、「統計データとしての精度が確保されたものではない」と明記しています。また、乾田・湛水別の内訳が十分確認できていない地域もあり、内訳の和と直播総面積が完全には一致しません。したがって、厳密な全数統計というより、普及動向を見る資料として扱うべきでしょう。

「直播」と一括りにすると実態を見失う

直播には大きく分けて湛水直播乾田直播があります。

湛水直播は、代かきなどを行った水田へ種籾を播く方式です。移植苗を使わないものの、水田としての圃場管理は従来稲作に比較的近い体系です。

一方、乾田直播では、乾いた状態の水田を耕起・整地して種籾を播き、出芽・苗立ちした後に入水します。

ここは誤解しやすいところですが、通常の日本の乾田直播は収穫までずっと乾燥状態で育てるわけではありません。播種と初期生育を乾田状態で行った後、基本的には水田として管理します。

また、直播の普及形態には強い地域差があります。

2024年産では、愛知県の直播普及率は16.7%と全国でも非常に高く、4,622.6 haの直播のうち4,559.5 haが乾田直播です。

一方、福井県では直播普及率10.9%ですが、2,737.5 haのうち2,672.9 haが湛水直播です。北海道では6,270.2 haの直播のうち4,546.5 haが乾田直播でした。

地域直播普及率主な方式
愛知16.7%ほぼ乾田直播
福井10.9%ほぼ湛水直播
富山8.5%両方式
岡山6.8%乾田直播中心
北海道6.1%乾田直播中心

「日本で直播が普及している」という一つの現象ではなく、圃場条件、気候、作付体系、地域に蓄積した技術によって、かなり違う直播が成立しているわけです。

なぜ今、田植えをやめる必要があるのか

背景には、日本農業の構造変化があります。

2026年の基幹的農業従事者は推計98.7万人となり、100万人を下回りました。平均年齢は67.7歳です。2020年には136.3万人だったので、かなり速い減少です。

水稲についても、2025年農林業センサスの公表概要では、販売目的で水稲を作る経営体が2020年から2025年までの5年間で25.3%減少する一方、15 ha以上を作付けする経営体は増加しています。つまり、少なくなった経営体が、より大きな面積を引き受ける方向へ動いています。

このとき問題になるのが春作業です。

移植栽培では、種籾を播けば終わりではありません。育苗施設を準備し、苗箱を作り、数週間育苗し、大量の苗箱を水田へ運び、田植機へ供給しながら田植えを進めます。

田植機そのものは高度に機械化されています。それでも、その前後には人手を要する工程が多く残っています。

農研機構も北海道での直播品種「えみまる」の紹介で、育苗や重い育苗箱の運搬、田植機への投入が省力化しにくく、規模拡大を妨げる要因になっていると説明しています。

経営面積が増えれば、この春の作業ピークがボトルネックになります。

そこで、苗そのものを作らない

直播が効いてくるのはここです。

2026年度には農林水産省も「水稲直播栽培導入促進事業」を新設し、専用機械を購入しなくても直播を試せるよう、播種作業などの外部委託を支援しています。直播は、国の低コスト・大規模稲作政策の中にも明確に組み込まれ始めています。

乾田直播は「田植機を播種機に交換する」だけではない

乾田直播の技術資料を見ていると、さらに面白いことに気付きます。

典型的なプラウ耕・グレンドリル播種体系では、圃場をプラウなどで耕起し、レーザーレベラーなどで均平化し、必要に応じて鎮圧した後、麦などにも使われるグレンドリルで種籾を播きます。

農研機構は、この体系の特徴として「畑作用機械の汎用利用」と約10 km/hの高速作業を挙げています。

近年の2026年のレビューでも、この考え方はさらに明確に整理されています。

東北で発展したプラウ耕鎮圧乾田直播(DDSPC)は、プラウ、チゼルプラウ、グレンドリルなど畑作由来の機械を水稲へ導入する体系であり、イネ―コムギ―ダイズ、さらにトウモロコシを含む水田輪作の中核技術として位置付けられています。

著者らは、この技術を、1960年代以降の日本で進んだ「水稲を中心としたロータリー耕・代かき体系」の流れとは逆方向の技術転換として論じています。非常に興味深い指摘です。

従来は、

水稲の機械体系を基準に、麦や大豆を水田へ入れる

という発想でした。

乾田直播では逆に、

畑作の高速・汎用機械体系へ水稲を接続する

ことが可能になります。

これは単なる播種方法の変更よりも、かなり大きな意味を持ちます。

では、収穫はどうするのか

ここで一つ疑問が生じます。

移植を前提に発達してきた既存の収穫機は、直播されたイネにもそのまま使えるのでしょうか。

結論から言えば、収穫のために直播専用の機械が必要になるわけではありません

現在提示されている乾田直播の機械化体系では、自脱型コンバインも普通型コンバインも使われています。ヤンマーが2025年に公表した乾田直播の機械化体系例でも、グレンドリル播種体系などの収穫に自脱型コンバイン、別体系には普通型コンバインが組み込まれています。

北海道の実際の経営事例では、さらに一歩進んでいます。

岩見沢市の事例では、水稲乾田直播と小麦、大豆、デントコーン、ナタネ、テンサイなどを組み合わせ、多くの畑作用農機を共用し、収穫には収穫受託法人の大型コンバインを利用しています。

つまり直播で問題になるのは、「種から生えたイネだからコンバインで刈れない」ということではありません。

条播などによって機械作業に適した群落を作り、倒伏を抑え、圃場の地耐力や排水性を確保すれば、既存の収穫体系へ接続できます。

バインダーについても、直播イネを刈ること自体が不可能なわけではありません。ただし、刈取り・結束の後に運搬・脱穀工程を必要とする体系は、少人数で大面積を高速処理するという現在の乾田直播の方向性とは噛み合いにくいでしょう。

現代の乾田直播の特徴は、播種だけでなく、

トラクター → プラウ → レベラー → グレンドリル → ローラー → 防除機 → コンバイン

という一連の大型機械体系を成立させられる点にあります。

これは「田植えをしない稲作」というより、水稲生産システムそのものの再設計です。

ただし、機械を簡単にした分だけ植物に仕事が戻ってくる

ここからが植物科学として特に面白いところです。

移植栽培では、人間がかなり手厚くイネを助けています。

発芽直後の弱い時期を育苗施設で過ごさせ、ある程度大きくなった苗を選んで水田へ配置します。苗は植え付けられた時点ですでに葉と根を持ち、雑草に対しても一定のサイズ優位があります。

直播では、その保護工程がありません。

種籾は圃場に置かれたところから自力で、発芽し、土壌を突破し、根を伸ばし、環境変動に耐え、雑草より早く空間を確保しなければなりません。

2026年に公表されたdirect-seeded riceのearly seedling vigorに関するレビューでは、直播適応に重要な形質として、mesocotyl(中胚軸)の伸長、coleoptile(鞘葉)の伸長、根系構造、初期バイオマス、栄養利用などが整理されています。

特に乾田直播では播種深度が重要になります。

種が深く入りすぎれば、幼芽は地表まで到達できません。逆に浅すぎれば乾燥や鳥害などの影響を受けやすくなります。中胚軸が十分伸びる遺伝子型なら、ある程度深く播かれても幼芽を地表へ押し上げやすくなります。

これは移植栽培ではそれほど重要ではなかった形質です。

栽培法を変えると、重要な表現型そのものが変わる。

ここが直播育種の核心でしょう。

湛水直播では「酸素なしで発芽できるか」まで問題になる

一方、湛水直播や播種後に冠水しやすい条件では、別の問題が出てきます。

イネは水田植物とはいえ、種子発芽時の酸素不足は大きなストレスです。直播適応形質として研究されてきた代表例がanaerobic germination(嫌気発芽)耐性です。

この形質では、qAG-9-2として同定されたOsTPP7がよく知られています。OsTPP7は嫌気条件下でtrehalose-6-phosphate代謝を変化させ、胚乳デンプンの動員を促進することで、酸素の乏しい環境でも胚の成長を支えると考えられています。

ただし、これは直播すべてに同じ重みで必要な形質ではありません。

乾田直播の初期生育と、湛水条件での直播では、植物が受ける選択圧が違います。だからこそ「直播用品種」という一語だけでは不十分で、どの直播方式、どの播種深度、どの水管理に適応させるのかまで考える必要があります。

雑草は、育苗をやめた代償の一つ

直播では雑草問題も重くなります。

移植栽培なら、田植えされたイネはすでにある程度成長しています。直播では、イネと雑草がほぼ同じ時期にスタートします。

乾田直播では入水前の乾田期間があるため、ノビエなどが先行すると、そのまま大きな競争力を持ってしまいます。

農研機構が現在、乾田直播向けにイネ出芽予測やノビエの葉齢を画像から判定して除草剤の散布適期を示すアプリまで開発しているのは、この問題が周辺的なものではなく、技術成立を左右する主要なボトルネックだからです。

面白いのは、ここでも植物側の形質と栽培技術がつながることです。

early seedling vigorが高く、速く出芽し、葉面積や根系を早期に拡大するイネは、単に「元気な苗」なのではありません。

雑草に光と空間を奪われる前に群落を形成できるイネでもあります。

したがって、直播育種では苗立ち性と雑草競争力を切り離しにくくなります。

倒れないことも、これまで以上に重要になる

もう一つ重要なのが倒伏です。

農研機構が現在、直播向けとして紹介している東北の品種には、耐倒伏性の高い品種が目立ちます。これは偶然ではありません。

直播では播種密度や播種深度、根の張り方が移植栽培と異なり、条件によっては倒伏リスクが高くなります。倒伏すれば収量だけでなく、コンバインによる高速収穫そのものが難しくなります。

つまり、耐倒伏性は単なる収量安定形質ではなく、大型機械体系を最後まで成立させるための形質でもあります。

機械化と育種は別々の話ではありません。

コンバインで高速収穫したいから、倒れにくいイネが必要になる。

深く安定して播きたいから、中胚軸伸長や出芽能力が重要になる。

除草作業を簡略化したいから、初期生育が速く雑草競争力の高いイネが欲しくなる。

栽培システムを変えることで、品種に求められる設計仕様まで変わるわけです。

北海道の「えみまる」は、その変化を分かりやすく示している

実用品種の例として興味深いのが、北海道の「えみまる」です。

北海道の直播では、春の低温による出芽不良が大きな問題になります。「えみまる」は低温条件でも出芽しやすい特性を持ち、直播栽培への適応を意識して育成されました。

栽培面積は2019年の約400 haから2022年には約1,900 haへ拡大し、そのほとんどが直播栽培でした。

興味深いのは、「直播に向く品種」というのが単に多収品種を意味しないことです。

北海道では低温苗立ち性。

深播きなら中胚軸伸長。

湛水条件なら嫌気発芽。

大規模機械収穫なら耐倒伏性。

雑草圧の強い体系ならearly vigor。

栽培体系によって、最適なイネの形は変わります。

乾田直播は収量が高いから広がっているわけではない

ここも重要です。

2025年に発表された東北日本の乾田直播をまとめたレビューでは、乾田直播の収量は移植栽培より平均的に約10%低いと整理されています。

低温、窒素利用効率、雑草、圃場条件の空間的不均一性などが制約になります。特に窒素吸収と収量形成の関係にはまだ改善余地があります。

それでも直播が注目されるのは、ha当たり収量だけを最大化することが農業経営の最適解とは限らないからです。

同レビューが興味深い指標として挙げているのが、yield per working hour――労働時間当たり収量です。

日本の水稲では、過去30年間に単位面積当たり収量は大きく増えていない一方、労働時間当たりの生産量は増えてきました。

今後、農業人口が減少して一経営体が管理する農地が拡大するなら、

1 haから最大何kg取れるか

だけではなく、

一人が限られた春作業期間に何haを成立させ、年間で何tの米を生産できるか

が重要になります。

この評価軸では、直播の意味がかなり変わって見えます。

実証では大幅な省力化も示されている。ただし数字の読み方には注意が必要

農研機構が2007~2011年に実施したプラウ耕・グレンドリル乾田直播の現地実証では、10 a当たりの労働時間は約6時間で、当時の東北平均の約4分の1でした。

「萌えみのり」を使った試験では600 kg/10 a程度の収量を確保し、ある条件では60 kg当たり費用が当時の東北平均の57%まで低下しています。

かなり大きな数字ですが、これは2007~2011年の特定の実証体系と当時の比較基準による結果です。

現在の日本のすべての乾田直播で同じコスト低減が得られる、と解釈するべきではありません。

むしろ重要なのは、「育苗・田植えを抜く」「高速播種する」「機械を他作物と共用する」「輪作を組む」という複数の改善を組み合わせると、単一工程の省力化を超えた効果が出ることです。

「乾田直播」と「節水型乾田直播」も区別したい

もう一つ、今後の記事や報道を見る際に注意したい言葉があります。

節水型乾田直播です。

通常の乾田直播は、乾いた圃場へ播種して苗立ちを確保した後、水を入れて水田栽培へ移ります。

一方、農水省が現在研究開発を進めている節水型乾田直播は、従来とは異なる水管理によって灌漑水量そのものを減らすことを目指す技術です。

2026年度の事業でも、水管理や雑草防除技術の開発対象として明記されています。

したがって、

「乾田直播だから水をほとんど使わない」

「乾田直播だから常に畑状態でイネを栽培する」

という理解は正しくありません。

現在急増している日本の乾田直播と、将来技術として研究されている節水型乾田直播は分けて考える必要があります。

「省力化」は仕事をなくすのではなく、仕事の場所を変える

直播について調べていて、最も興味深かったのはここです。

移植栽培では、人間が苗を作ります。

発芽直後の不安定な期間を育苗施設で保護し、均一な苗を作り、それを適切な密度と深さで水田へ配置します。

乾田直播では、その工程をかなり削減できます。

しかし、それによって植物の発芽や初期生育が簡単になるわけではありません。

むしろ、

均一に播種できる圃場を作る仕事は、均平・砕土・鎮圧技術へ移る。

苗を選んで植える仕事は、播種精度と種子の苗立ち能力へ移る。

大きな苗で雑草に勝たせる仕事は、除草体系とearly seedling vigorへ移る。

人が一定間隔に苗を配置する仕事は、条播機と品種の群落形成能力へ移る。

そして高速コンバイン収穫を成立させるには、倒れにくい品種が必要になります。

つまり、省力化とは仕事を消すことではなく、

作業を「人間の手作業」から「農機・圃場設計・植物形質」へ再配置すること

だと考えられます。

ここに、乾田直播を植物科学として見る面白さがあります。

稲作の未来は「もっと良い田植機」だけではない

2026年に発表された東北の乾田直播・水田輪作に関するレビューでは、乾田直播を核にした将来の大規模水田農業が議論されています。

そこでは、イネだけを効率化するのではなく、イネ、麦、大豆、トウモロコシなどを含めて、同じ圃場、同じ大型機械、同じ労働力を年間でどう利用するかという視点に移っています。

日本の水田農業では長い間、

「どうやって効率よく田植えするか」

が機械化の重要課題でした。

これからは一部の大規模経営で、

「そもそも田植えという工程を残す必要があるのか」

というところから再設計される可能性があります。

もちろん、2024年時点の直播普及率は2.8%にすぎません。地形や土壌、水利、小区画圃場、品種、雑草管理などを考えれば、日本の水稲が一斉に直播へ移行するとは考えにくいでしょう。

直播には収量安定性や苗立ち、雑草、肥培管理など、まだ明確な弱点もあります。

それでも、2020年から2024年までに乾田直播が約58%増え、2026年度には国も導入支援を始め、同じ年に大規模水田輪作を見据えたレビューが発表されていることを考えると、これは単なる一時的な農法の流行ではなさそうです。

今後重要になるのは、おそらく「直播か移植か」という単純な二択ではありません。

移植、湛水直播、乾田直播を組み合わせて春作業を分散し、圃場条件に応じて使い分ける。その上で、直播に適した品種、精密な播種・均平技術、雑草制御、スマート農機を組み合わせていく。

そして植物育種側から見ると、長年「移植されること」を前提に改良されてきたイネを、種子から圃場で生き抜くイネへ再設計する必要が出てきます。

田植えをなくすという一見単純な変更は、イネの発芽生理から根系、雑草競争、倒伏、農機、輪作、農業経営までつながっています。

乾田直播が変えているのは、播種方法だけではありません。

「日本でイネをどう作るか」というシステムそのものです。

参考文献・資料

  • 農林水産省「水稲直播栽培」「都道府県別、乾田湛水直播別水稲栽培面積(令和6年産)」
水稲直播栽培:農林水産省
  • 農林水産省「都道府県別、乾田湛水直播別水稲栽培面積(令和6年産)」

https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/attach/pdf/chokuha-37.pdf

  • 農林水産省「水稲直播栽培導入促進事業」関連資料
【事業のご案内】生産力強化に向けた稲作経営モデル確立支援事業について:農林水産省
  • 農研機構「水稲直播栽培の取り組みを支える開発技術」
東北農業研究センター:水稲直播栽培の取り組みを支える開発技術 | 農研機構
農研機構は食料・農業・農村に関する研究開発を行う機関です。労働力不足や農地集積による経営規模の拡大が進行するなか、稲作における一層の省力化...
  • 農研機構「北海道における水稲乾田直播栽培技術」
北海道農業研究センター:II 乾田直播栽培の取り組み事例 | 農研機構
農研機構は食料・農業・農村に関する研究開発を行う機関です。岩見沢市 有限会社新田農場―水稲乾田直播栽培の高単収・安定化と水田輪作の形成― ...
  • 農研機構「プラウ耕・グレンドリル播種による水稲乾田直播」
ページが見つかりません | 農研機構
農研機構は食料・農業・農村に関する研究開発を行う機関です。 .left-content{ border:solid 1px #ccc; b...
0101.html

  • 農研機構「直播栽培向け水稲品種『えみまる』」
《こぼれ話56》 北海道の直播栽培に適した、業務用にも向く良食味の水稲新品種「えみまる」
農研機構は食料・農業・農村に関する研究開発を行う機関です。 2024年5月29日号 英語版はこちら 北海道立総合研究機構を代表機関とする研...
  • Namikawa M, Matsunami M. Dry direct-seeded rice in north-eastern Japan: management and future prospects. Plant Production Science. 2025. DOI: 10.1080/1343943X.2025.2463513.
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  • Early seedling vigor for direct-seeded rice: traits, mechanisms, and improvement strategies – a review. Plant Growth Regulation. 2026. DOI: 10.1007/s10725-026-01429-4.
Early seedling vigor for direct-seeded rice: traits, mechanisms, and improvement strategies- a review - Plant Growth Regulation
Direct-seeded rice (DSR) is emerging as a sustainable alternative to traditional transplanted systems because of its low...
  • Understanding anaerobic germination in direct-seeded rice: a genomic mapping approach. BMC Plant Biology. 2024. DOI: 10.1186/s12870-024-05901-z.
Understanding anaerobic germination in direct-seeded rice: a genomic mapping approach - BMC Plant Biology
Background Anaerobic germination is a critical trait for rice cultivation, particularly in regions that experience flood...
  • ヤンマー「乾田直播の機械化体系」
Access Denied
directseeding_2503.pdf

調査時点:2026年9月5日。 農林水産省の都道府県別直播面積は現時点で2024年産までが掲載されているため、2025年産の全国直播面積については本稿では推定していません。

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