植物生理・発生

植物細胞は「酸」で伸びるのか――WALLΦが見せた根のpHと伸長のずれ

cell-wall pH sensor WALLΦでArabidopsis rootを測ると、局所pHと局所伸長速度は単純に一致しませんでした。酸成長説を否定するのではなく、その成立範囲を精密化した研究です。
生態・進化

鏡像花はどう作られる?――花粉を昆虫の左右へ載せ分けるsupergeneと重力

鏡像花の左右差は、MIR156-RとYUCCA-Rを含むsupergeneと重力応答の組み合わせで形成され、pollinatorの体上で花粉を左右へ載せ分けます。2026年Science査読版へ更新しました。
食・天然物

果糖ぶどう糖液糖は何者か――植物でん粉と酵素が作った食品産業の巨大技術

果糖ぶどう糖液糖は、植物のでん粉と微生物酵素を結ぶ巨大なバイオプロセスです。HFCS固有の健康リスクと、遊離糖の過剰摂取によるリスクを分けて2026年時点の証拠を整理します。
食・天然物

ニラは部位で香りが違うのか――切ると立ち上がる硫黄化合物を調べる

ニラは切ると含硫香気が立ち上がり、器官ごとに揮発性成分の分布も異なります。ただし葉先・中央・根元の違いを直接証明した研究ではありません。家庭観察と科学的証拠を分けて整理します。
顕微鏡観察

シロツメクサの鋸歯を顕微鏡で見る――葉縁の赤紫色と「機能」をどこまで言えるか

シロツメクサの葉縁を顕微鏡で観察すると鋸歯と赤紫色の細胞が見えます。写真から言えることと、他種研究から推測できることを分け、旧版の機能断定を修正します。
顕微鏡観察

ムラサキカタバミの花模様を顕微鏡で見る――濃い紫の筋は細胞の色分けでできていた

ムラサキカタバミの花弁を顕微鏡で拡大すると、濃い紫の筋は色の濃い細胞と淡い細胞の空間的な並びとして見えます。写真から言えることと色素化学の推測を分けて整理します。
環境・気候

「木を植えれば冷える」はどこで崩れる?――172件のカーボンクレジットをalbedoまで計算した結果

172件のARRカーボンクレジットprojectをalbedoまで評価すると、median deductionは18%、25%のprojectで気候便益が半分以下、12%では炭素便益が全相殺され得ました。場所選びが重要です。
環境・気候

米国とAmazonで大きな木が増えている――でも「温暖化で木が太った」とはまだ言えない

米国ではbig tree populationがeast +2.9%/年、west +0.49%/年。Amazon 188 mature plotsではmean basal area +3.3%/decade。ただしCO₂・温暖化を単独の原因と証明した研究ではありません。
病害・共生・相互作用

線虫感染を葉まで電気で伝える――tomato HY5がlight・GLR3.5・CaM2・JA防御をつなぐ

tomato root-knot nematode attackはGLR3.5-dependent electrical signalを葉へ送り、phyB/HY5・CaM2を介してJA burstを誘導。HY5は根へ戻りGLR3.5発現を高めるsystemic loopを形成します。
植物生理・発生

葉の主脈はなぜ先細りする?――147種で見えたtransportとmechanical supportの部位別最適化

147種のmidveinを比較すると、葉先はtranslocation最適model、基部はmechanical support最適modelに近く、主脈は部位ごとに優先機能を切り替えていました。