茶多糖でキトサンナノ粒子を作る――イネいもち・白葉枯病をin vitroと切り葉で抑制

病害・共生・相互作用

2024年の Scientific Reports 研究は、市販black teaから抽出したtea polysaccharides(TPS)を使ってchitosan nanoparticles(CTNp)をgreen synthesisし、イネ病原菌への抗菌活性を評価しました。

tea polysaccharideで約119 nm CTNpを形成

抽出・精製したTPSをchitosan solutionへ加え、ion interactionを利用してnanoparticleを形成しました。DLSで平均diameterは118.7 nm、zeta potentialは+33.1 mVでした。

いもち病菌・白葉枯病菌をin vitroで抑制

茶多糖由来chitosan nanoparticleのイネ病原菌に対する抗菌活性

CTNpはPyricularia griseaのhyphal growthとspore germinationを90%以上抑え、Xanthomonas oryzaeにもgrowth inhibitionを示しました。bulk chitosanやTPS単独より強い効果でした。

生きた圃場株ではなくdetached leaf assay

30日齢イネから切り取った葉へCTNpを塗り、その後pathogenを接種するとblast/blight symptomsがcontrolより抑制されました。

重要なのは、圃場の生育中イネへ散布して病害防除・収量を測った研究ではないことです。著者らもfield evaluationが必要としています。

「自然物だから農薬登録が簡単」とは言えない

材料にtea-derived polysaccharideやchitosanを使っていても、病害防除を目的に農業投入材として販売する場合のregulatory requirementは国ごとに異なります。nanoparticleの環境動態、residue、non-target effect、安全性も評価対象です。

“green synthesis”は合成経路の特徴であり、製品全体のenvironmental impactやregulatory simplicityを自動的に保証しません。

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参考文献

  • Sathiyabama M et al. Green synthesis of chitosan nanoparticles using tea extract and its antimicrobial activity against economically important phytopathogens of rice. Scientific Reports. 2024;14:7381. https://doi.org/10.1038/s41598-024-58066-y

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